デジタル化・AI導入補助金2026|ITツール登録は12月9日締切、8次締切が追加。9次はあるのか

10月29日は、デジタル化・AI導入補助金の事務局からお知らせが一気に出た日でした。スマートレジ類型・POSレジ類型の新設がいちばん目立ちましたが、通常枠やインボイス枠で申請を考えている方にとっては、他にも2つの大事なお知らせが追加されました。

1つは、ITツール登録の最終締切が2026年12月9日に決まったこと。もう1つは、事業スケジュールに「8次締切分」が加わったことです。その後、7次と8次の日程も公表されました。

IT導入支援事業者として毎年この補助金を見ていると、ツール登録の締切が出ると「今年度もそろそろ終わりが見えてきたな」と感じます。ただ今年は、レジ類型が2027年3月まで続く予定になっていることもあって、例年とは少し違う終わり方になるかもしれません。分かっていることと、私の見立てを分けて書きます。


目次

1. ITツール登録の最終締切は2026年12月9日

事務局のお知らせによると、次の3つの申請は2026年12月9日(水)17:00が最終締切です。

  • IT導入支援事業者の登録申請(新規)
  • ITツールの登録申請(新規)
  • ITツールの情報変更申請(追加の変更)

締切後も、すでに出した申請の不備訂正はできます。不備訂正の期限は、決まり次第案内するとされています。

例外もあります。スマートレジ類型・POSレジ類型の対象になるツールと、それらを対象にした導入設定・保守サポートなどの役務は、締切後も登録を申請できます。同時に行うIT導入支援事業者の登録も同じです。

申請する事業者の側から見ると、この締切は「使えるツールの品ぞろえが12月9日で固まる」という意味になります。交付申請では、事務局に登録されたITツールしか選べません。12月9日より後の締切回で申請する場合も、使えるのは原則として、12月9日までに登録申請され、登録が完了したツールです。

7次の締切(12月1日)は、ツール登録の締切より前です。7次で申請するなら、その時点でツールの登録が終わっている必要があります。12月9日ぎりぎりに登録申請されたツールを使えるのは、早くても8次です。

導入したいソフトがまだ登録されていない場合は、早めにベンダーへ確認してください。ベンダー側にとっては、12月9日は登録を出し切る期限です。締切の直前はアクセスが集中し、入力途中で期限を過ぎた申請は破棄されると案内されています。


2. 8次締切が追加され、7次・8次の日程も出た

事業スケジュールのページには、確定した募集回のスケジュールだけが載ります。今年度の締切を時系列で並べると、こうなります。

2026年度の締切回(通常枠・インボイス枠・セキュリティ対策推進枠)
回締切交付決定(予定)事業実施の期限(予定)
1次5月12日
2次6月15日7月23日2027年1月29日
3次7月21日9月2日2027年2月26日
4次8月25日10月7日2027年3月31日
5次9月29日11月9日2027年4月30日
6次10月30日12月10日2027年5月31日
7次12月1日2027年1月19日2027年7月30日
▲ 2026年12月9日 17:00 ITツール登録・IT導入支援事業者登録の最終締切
※スマートレジ類型・POSレジ類型の対象ツールは締切後も登録できる
8次2027年1月7日2027年2月17日2027年8月31日
9次?記載なし
別枠:スマートレジ類型・POSレジ類型
締切回ではなく、2027年1月頃から受付開始、申請期限は2027年3月予定(調整中)。
※年の記載がない日付は2026年。1次は公募要領の締切日、2〜6次は事務局「事業スケジュール」ページの各時点の掲載による。7次の枠は2026年8月下旬〜9月上旬に、8次の枠は10月29日に追加され、日程はその後に公表された(2026年10月30日確認)。複数者連携デジタル化・AI導入枠は1〜3次に加え、10月29日に4次が追加。9次は現時点で記載がない。

6次(10月30日締切)のあとは、7次が12月1日、8次が2027年1月7日の締切です。ツール登録の締切(12月9日)は、ちょうど7次と8次のあいだに入ります。

事業実施の期限は、6次の2027年5月31日から、7次は7月30日、8次は8月31日です。

7次と8次は、10月29日の時点では枠だけが置かれていて、日程は空欄でした。過去のページを見比べると、7次の枠は8月下旬から9月上旬のあいだに、8次の枠は10月29日に加わっていました。複数者連携デジタル化・AI導入枠にも、同じ日に4次が加わっています。

なお、7次以降の公募には、10月9日に公開された「第7回公募以降」の公募要領と交付規程が適用されます。1人当たり給与支給総額に関する申請要件の追加など、6次までとは変わる点があるので、7次以降を狙う方は必ず新しい公募要領を読んでください。


3. 昨年度はどう終わったか

参考に、昨年度(IT導入補助金2025)の終わり方を見てみます。

昨年度(IT導入補助金2025)との比較
2025年度2026年度
ITツール登録の最終締切2025年11月13日2026年12月9日
最終回の表記8次締切分(最終回)8次締切分(「最終回」の表記なし)
8次の締切2026年1月7日2027年1月7日
8次の交付決定2026年2月17日2027年2月17日(予定)
8次の事業実施の期限2026年8月31日(予定)2027年8月31日(予定)
ツール登録締切から8次締切まで約8週間約4週間
2026年度の8次は、昨年度の最終回(8次)と月日がまったく同じです。ツール登録の締切から8次までの間隔は、昨年度より短くなっています。
出典:事務局「事業スケジュール2025」「事業スケジュール」(2026年10月30日確認)、お知らせ「ITツール登録の最終締め切り日について」(2026年10月29日)。

昨年度は、ツール登録が11月13日に締まり、そのおよそ8週間後の1月7日が最終回(8次)の締切でした。スケジュールにも「8次締切分(最終回)」とはっきり書かれていました。

今年度の8次は、締切が1月7日、交付決定が2月17日、事業実施の期限が8月31日です。昨年度の最終回と、月日がまったく同じです。

違うのは2点です。ツール登録の締切が昨年より約1か月遅い12月9日で、8次までの間隔が約4週間と短いこと。そして8次には、今のところ「最終回」の表記がないことです。


4. 9次はあるのか(ここからは私の見立てです)

ここから先は、事務局が言っていることではなく、私の予想です。

「8次で終わり」と考える材料は、まず8次の日程が昨年度の最終回とまったく同じ月日になったことです。昨年度も8次で終わっていますし、ツール登録の締切も8次の直前に置かれました。ツールの品ぞろえが固まれば、締切回もそう多くは続かないはずです。

一方で、「もう1回あるかもしれない」と考える材料もあります。

  • 8次に「最終回」の表記がない
  • 7次・8次とも枠が後から足されており、事務局は締切回を後から追加してきている
  • スマートレジ類型・POSレジ類型は、2027年1月頃に受付を始め、申請期限は2027年3月予定(調整中)とされている。事務局の受付体制そのものは3月まで動く(レジ類型については速報の記事で詳しく書いています)

特に3つ目が気になっています。レジ類型の受付が3月まで続くなら、通常枠やインボイス枠の締切回も、もう少し後ろまで置かれる可能性はあると思います。ただし、レジ類型は締切回とは別の仕組みで、ツール登録の締切もレジ類型だけが例外扱いです。通常枠の締切回が3月まで延びる根拠にはなりません。

日程が出たことで、私の見立ては「8次で終わり」の側に少し傾きました。結論は、「8次(1月7日)が最後だと思って準備し、9次が出たらありがたく使う」です。補助金の最終回は、出てから準備しても間に合わないことが多いからです。来年度は、デジタル化・AI導入補助金と省力化投資補助金を一本化する方針が概算要求で示されています。今年度の仕組みのまま申請できるのは、残りの締切回だけかもしれません。


5. これから申請する方へ

今年度の通常枠・インボイス枠で申請を考えている方に、今から確認しておきたいことを挙げます。

  1. 導入したいITツールが登録済みか、いつ登録される予定かを、ベンダーに確認する。7次(12月1日)に使えるかどうかは、そこで決まります
  2. 7次以降を狙うなら、「第7回公募以降」の公募要領を読む。6次までとは要件や加点が変わっています
  3. GビズIDプライムを取得しておく。発行には時間がかかります
  4. 見積とITツールの選定を今から進めておく。7次の締切まで約1か月、8次でも2か月ほどです

スマートレジの導入だけを考えている方は、もう一つ選択肢があります。レジ類型のよくあるご質問では、スマートレジの導入は既存のインボイス枠と基本的な補助上限や補助率の考え方が同じで、手続きを速やかに進めたい場合はインボイス枠を検討するように、と案内されています。改修や中堅企業の申請はインボイス枠の対象外なので、そちらはレジ類型になります。


6. まとめ

  • ITツール登録・IT導入支援事業者登録の最終締切は2026年12月9日17:00。レジ類型の対象ツールは例外で、締切後も登録できる
  • 事業スケジュールに8次締切が追加された。7次は2026年12月1日、8次は2027年1月7日締切
  • 今年度の8次は、昨年度の最終回(8次)と締切・交付決定・事業実施の期限の月日が同じ。ただし「最終回」の表記はない
  • レジ類型は2027年3月まで受付予定で、9次が追加される可能性もゼロではない。ただし事務局はそう言っていない
  • 7次以降は新しい公募要領が適用される

ツール登録の締切が出ると、毎年この補助金の終わりが近づいてきたと感じます。今年は終わり方がまだはっきりしませんが、準備は「8次が最後」のつもりで進めておくのが安全です。9次の扱いが分かったら、またここで書きます。

当社もIT導入支援事業者として、ツール選定や申請の準備についてのご相談を受けています。

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出典・参照資料(一次情報)

本記事の内容は、以下の公表資料にもとづきます(最終確認日:2026年10月30日)。制度・日程は変更される可能性があります。申請にあたっては必ず最新の公募要領と事業スケジュールをご確認ください。

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